冬に顔がつっぱる?顔面神経麻痺の後遺症と冷えの関係・ケアのポイント

冬に顔がつっぱる?顔面神経麻痺の後遺症と冷えの関係・ケアのポイント

投稿日
2026年11月06日 (最終更新:2026年11月6日)
カテゴリ
顔面神経麻痺(ベル麻痺・ウイルス性麻痺)

「顔面神経麻痺になってから、頬や口元のこわばりが残っている」

「寒い日に外へ出ると、顔がつっぱって動かしにくい」

このような変化を感じていませんか?

顔面神経麻痺の後遺症には、顔の動かしにくさだけでなく、こわばりやつっぱり感が残る場合があります。また、冷えや冷たい風によって、一時的に症状を強く感じる方もいます。

今回は、顔面神経麻痺の後遺症と冬の寒さの関係、日常生活で気をつけたいポイントをお伝えします。

顔面神経麻痺の後遺症で、顔がこわばることはある?

顔面神経麻痺というと、「顔の筋肉に力が入らない状態」をイメージするかもしれません。

しかし、回復の過程では、筋肉の緊張が高くなり、顔がつっぱる、引っ張られる、動かしにくいといった症状が残ることがあります。

例えば、次のような症状です。

  • 頬や口元がこわばる
  • 顔の片側が引っ張られるように感じる
  • 笑うと片側の目が細くなる
  • 目を閉じると口元も一緒に動く
  • 表情を動かすと顎や首すじまで力が入る

動かそうとした場所以外も一緒に動いてしまうことを「病的共同運動」といいます。

顔の動かしにくさは、筋力の低下だけでなく、筋肉の過剰な緊張や、動きの連動によって起こる場合もあります。

冷えで、後遺症のこわばりが強くなることはある?

寒い日や冷たい風に当たったときに、顔のつっぱり感や痛みが増す場合があります。

顔面神経麻痺の専門支援団体「Facial Palsy UK」も、寒さや風によって筋肉の緊張が増し、顔のこわばりや動かしにくさが強くなることがあると説明しています。

ただし、冷えの影響については、臨床的な助言が中心です。どの程度の寒さで、誰に、どれくらい症状が出るのかまで、十分な研究で明らかになっているわけではありません。

また、寒い日に一時的にこわばりが強くなったからといって、それだけで顔面神経の損傷が進んだ、麻痺が再発したとはいえません。疲労やストレスでも症状の感じ方が変わる場合があります。

冬に取り入れたい、顔のこわばりへの対策

1.冷たい風が顔に直接当たるのを避ける

外出時には、マスクやマフラーなどで頬や口元を保護しましょう。

特に、風の強い日や自転車に乗るときは、顔が冷えやすくなります。症状が出やすい場面を把握しておくと、対策を取りやすくなります。

2.無理に顔を大きく動かさない

「動きにくいから、もっと鍛えよう」と、力いっぱい笑ったり、強く目を閉じたりする練習を繰り返すのは控えましょう。

病的共同運動がある場合、力任せの練習は、不要な筋肉まで一緒に動かすパターンを強めるおそれがあります。

リハビリは、発症からの時期や後遺症の状態によって内容が変わります。顔面神経麻痺に詳しい医師やリハビリの専門職に、自分に合った方法を確認することが大切です。

3.目の乾燥にも気を配る

まばたきが不十分だったり、目を閉じにくかったりする方は、目の表面が乾燥しやすくなります。

冬は暖房や風によって、乾燥が気になる場合もあります。暖房の風が顔に直接当たらないようにし、処方されている点眼薬などは医師の指示に従って使用しましょう。

 

顔のこわばり・つっぱり感でお悩みの方へ

当院では、顔面神経麻痺の後遺症によるこわばりやつっぱり感についてもご相談をお受けしています。

発症からの経過や医療機関での診断・治療内容を確認し、お顔や首肩の状態に合わせて、鍼灸や手技療法によるケアをご提案します。

「寒くなると顔がつっぱる」「頬や口元のこわばりが気になる」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

医療機関での診療や専門的なリハビリを大切にしながら、日常の不快感を和らげることを目指してサポートします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加